2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧

夢の中で、好きな人の、愛する人を探す。

夢の中で、男は年上の女性を好きになった。 小柄な彼女は、生まれつきかどうか分からなかったが、足が悪かった。動かせるのは上半身、両腕、掌、そして表情と口元。好きになってしまったその男は、彼女を両腕で大事そうに抱えて、北を目指す。彼女は不思議と…

時間を手札へと、変えて。

時間をお金へ取り替えることはできる。でもお金から時間は始まらない。 生命保険のCMで「愛情をお金で購うことは出来ません けれどお金に愛情をこめることはできます」という名文を聞いたことがありますか。かの有名な谷川俊太郎さんの言葉です。 なんとシン…

感謝する人、されたい人。

あなたはどちらだろう。自分はどっちも。 たぶん、だいたいの人がどちらでもあって、感謝したい(ありがとうって言いたい)し、感謝されたい(お礼されて嬉しくなりたい)だろう。 でもたぶん、それでも多くの人がうまくいかないのは、それが同時にあるから…

遅れて言えた言葉。

彼がまだ母親の胎内にいた時、ひとつ約束をした。 母親はとても時間に厳しかったのを彼は覚えている。それでも彼はいつも、様々なことが人より遅く、自分ではどんなに急いでもどうしてか遅れてしまったので、よく母は彼に苦い顔をした。 学校は人より早く来…

聖書の時間。

聖書の一節をとりあげ、説教を聞く時間があった。 昔、高校はキリスト系のところに通っていたので、毎朝礼拝堂に集まって聖書を読んだ。神父と牧師の区別もよく分からない高校生だったけど、聖書の一節を元に、それを解説しながら現在に重ねてどう読み解くか…

名前は、「特別」な「情報」。

名前から人物を想像する、その要素になるものは何か。 まだ自分に子どももいないし、名前をつけたことなんてないけれど、やっぱり名前をつけるなら「どんな人間に育って欲しいか?」って考えてつけるんだろうか。物語の上でももちろんそう考えて良いと思うん…

もう僕が音楽の道に進むことはなかった。

初めて買ったアコースティックギター。左指に豆が出来て潰れるのを待たずに、僕の部屋のインテリアになった。思った音が出せなかったこと、家がマンションで音を気にしたこと、もう少しだけ練習して、もう少しだけ身体とギターがなじんでいけば、もしかした…

にんじんの芽。

コウチ君が何処からか拾ってきた種が芽を出した。 コウチ君はそれはそれはその芽を大事に育てたそうだ。雨の日は傘をさしに、風の日は囲いをして、日に日に伸びていくにんじんの芽を、毎日眺めて暮らしていた。 ある日、隣家の牛飼いのアルトさんがかごにジ…

冷房はいらね。

お金がないのもあるけど、今年は冷房禁止を決める。 働いている所で冷房がガンガンにかかるので、喉が少し痛いのだ。声もでにくくなるしね。 人間にとって一番の適温って、何度なんだろう? 個人的な適温を調べる方法ってないのだろうか。病院とか。

ムッとする湿気と暑さ。

梅雨がもう少しでくるのだな、と神田くんが言う。そうして好物のみたらしだんごの最後の一個を、どうにか口を汚さずに食べられないかと口を広げる。あ、ほっぺについた。神田くんは諦めて最後のだんごを一気にくわえて引き延ばした。 もう一本食べてもいいか…

脚本家は汚れなければならない。

脚本家が主人公を創る。それには自分と同じように主人公を考えなければならないと思う。 自分と同じように彼女(彼)にも好きなものがあって、大切にしたいものがあって、苦しいことはどんなことか知っていて、何かを失うのを恐れていて、でも希望を何処かに…

人を助けた話。

昨夜、線路の上を通る陸橋(?)のような所で人を助けた。 助けたと言ってもそんなたいした話じゃなくて、ふらふらと自転車を押していた女性が崩れるように座り込んだので、それを起こしただけ。落ちた鞄からマニキュアが落ちて、それを拾ったり、自転車を支…

交渉は自尊心の回復と繋がるか?

交渉するということは、何かを試すことに似ている。 例えば相手との関係だったり、自分の安定だったり非安定だったり、これから先の出来事の可能性だったり。本人の「周囲と自分への甘さ」がどんな種類のものかを知る機会にもなる。何かを許すことと、許さな…

人の世は住みにくい。されど、タフな女。

バイトを二つかけもつことになり、いろいろと汚いお金の算段をへへへ……としていたら、びっくりした。20日勤務でも、もろもろの費用を引くと、のこるのは8千円くらいのおこづかい。そして一週間の内の5日の自由時間が、1日あたり2時間……! 刑務所とかっ…

安定と非安定

思うんだけど、何かひとつ(もしくは2〜3こ)を一生懸命に大事にし続ける生き方と、その時その時の出来事や自分の目的に合わせて何度も大事なものを選び取っていく生き方と、どっちが幸せに近いんだろうか。どっちがって言うより、自分がどちらに向いてい…

ストーリーと、キャラってつまり

今日、シナリオ関係の講義を受けながら、キャラクターの大事さを改めて考えた。物語では、「キャラクター(主格)の魅力」と「テーマ性」と「葛藤」と「ストーリーへの引力」が同じような枠組みに入る。「ストーリー」自体は、物語が完成してから俯瞰で見て…

みた。

結局深夜に見てしまったんだけど、「change」。 結構いつも通りな「月9」「木村さん」「ドラマ」という感じで。 近頃面白いと思う物語は、やっぱりキャラクターがしっかり自分を主張していて、そこについていきたくなる、どうなるのか見届けてやろうか、っ…

はやくみなければ!

録画してしまった。月9ドラマ。 「CHANGE」に期待して観ていいのかどうか。はやくみねば! でも眠いから明日以降かなぁ……でも観てみたい。そしてあれこれ考えたい!

 シナ講 vol.6 大雑把にドラマとは何かを考えてみる。その1。

シナ講vol.6からは、シナリオの形式から一度離れ、シナリオの「おもしろさ」に焦点を合わせてみます。詳しい書き方などは後ほど触れてみますが、今はすみません、他のサイトを参考にしてみてください。もしかしたら技術的な部分については、かなり後になる…

 肉を喰う人間と、喰わない人間。

最近あんまり肉っぽいものを食べてない。 その影響で、自分の性格や考え方が変化しないかな、とか思う。 食べるものの影響は大きいはず。カルシウムとかは取るようにしようと思います。 あと魚とか鶏とかは食べることに。 豚や牛は胃が受け付けそうにないで…

 飢える心は老いていくか。

最後には水すら飲めなくなって、僕の意識は更に遠退いていった。 最初に欲しいと思ったものは、防水性の白い腕時計だった。ダイバーズウォッチと言われる種類の時計で、川や海の浅瀬で濡れても問題無いというのが商品の売りだった。しかし幼い少年の僕にとっ…

七つ森の言い伝え

私の生まれた土地には森が無かった。あったのは荒れ果てた荒野かアスファルトで舗装された道ばかり。建物も多かったがその多くの壁にはヒビが幾つも入っていて、中に住んでいるのは「住民」の地位を追い出された「元人間」達かならず者ばかり。大地は彼らに…

傘を買った。コンビニのビニール傘。

過去最高というくらいの金欠状態なので、残りのお金を想像しつつ、でも深夜だし雨降ってるし使わない訳にはいくまい!と結構簡単に買った。サイズの違う傘が幾つかあって、それぞれちゃんと見ると確かに大きさが違うようだ。60センチのを買った。 これまで…

煉瓦を焼いて。

「いっておく。これは夢の話だから、別に深い意味とかないから」 そういって深野くんは最近見ると言う悪夢の話をしはじめた。次の授業が4時からだから、時間も空いていたし、わざわざ断るのも悪い気がしたので聞くことにした。でも、こんなこと言われると深…

挨拶からはじまる。

出会いにはどうやら本当に力があるらしい。 父と母の間に生まれ、二人に出会い、私の場合は上に姉がひとりいた。それから隣の家の男の子と友達になって、同じ幼稚園で大勢の友達ができた。ふだんは一言も話さないのに家ではおしゃべりな男の子、いつもドレス…

祭りとは何の為にあるのか。

夏も近づくと考えるのはお祭りのこと。 そう、エアコンでもプールでも夏休みでも一夏の出会いでもなく、祭り。 だって、それこそ夏のメインイベントじゃないですか! 出店とか、浴衣とか、うちわとか。激しさも夏の一面ではありますが、その反対もすばらしい…

小さな子猫に、はじめまして。

あたしの中でのお母さんの記憶と言えば、小麦粉をこねている姿だった。 みんな一人ずつ、何か特別な思い出を持っていると思う。はじめて自転車に乗れた日の夕焼けとか、夏祭りでお父さんの胸の中で眠った記憶とか、それぞれが大切に抱えている思い出は、いつ…

奇妙な縁で

部屋を掃除していると、様々な物が見つかる。 それくらい、僕は自分の部屋にどんなものがあるかを知らなかった。脚本や学校の資料は大量に出てくるわ、 読みたいなぁと思っていたジャンルの本やら、 友達からの手紙、プレゼントカード、渡せなかったプレゼン…

光に集まる虫たち。

サイさんは、故郷の夏はもっと乾いていると言っていた。 サイさんは、僕が缶ビールを買って戻るころには、しゃがみこんで随分静かになっていた。ついさっきまで散々別れた男の悪口を言っては、「忌々しい!」というような意味の母国語を言いながら顔を歪ませ…

シナ講について

なんとなく書き始めたシナ講だけど、結構誰かに向けて書くのは大変!と勉強になったわー。 書きたいことが山ほど出てくる時の方が大変。情報の整理とは別に、制御するのは大変なんだと気付いた。 整えるのは基準が自分にあるから良いけど、出すのと出さない…