2008-08-01から1ヶ月間の記事一覧

感謝したいと思える日

感謝したいと思える日 それは、今まであったことに意味があったと思える日。 苦しかったことが、実は楽しかったのだと気付ける日。 ただ、ありがたかったと思える日。 お疲れさまと、お互いが素直に言える日。考えの及ばない、健康が実感できる日。 節目を越…

できるだけ正しく勝負をしたい。

もめ事が始まるといつも思う。 お互いの正しさや間違いは、結局明らかにはならない。どちらが気付いて手を付け始めても、いつも、途中のどこかで諦められてしまう。 争いを起こすのはとても簡単にできてしまう。でも、それに纏わる全てを清算するのは、どう…

訓誡の宴

丸い月の出た夜。集まったのは14人の修道僧達。そして長老が一人。 一人目の、一番若く、この道へ入り一番日の浅い修道僧がこういった。 「私は今朝、コミュニケ−ションが遠隔であることに腹を立ててしまいました。この世界の全てのものが、もともと言葉で…

つい買ってしまう。

ロックンロールアーティスト: くるり,岸田繁出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント発売日: 2004/02/11メディア: CD クリック: 15回この商品を含むブログ (125件) を見るさよなら春の日が聴きたくて。もうすぐシングル出るし、一人で盛り上がってきた…

思い出の放課後

懐かしいものほど、小さく見える。 夕暮れの光をいつぶりにこの場所で見ただろう。不揃いに並んだ机の木目にオレンジの陽の光が斜めにさしていた。こんな眺めだっただろうか。こんな大きさだっただろうか。遠い昔のことでは無いはずなのに、思い出そうとする…

夜に駆け出す公僕の王

波の音が聞こえる夜は、誰かが僕を必要としている。 起きることをコントロールできる人間が、この世には何人いるんだろう? 僕はそれができる数少ない人間だ。特技は早起き。もちろん、眠気が無い訳じゃないし、人と同じように身体を休めなければ体調が悪く…

緑への亡命

亡命した男は考える。日々の労働の中に、言葉の中に答えを探している。* 最近の自分なら、よほどのことが無い限りは平穏な生活を続けている。 例えばそういった生活の先に何があるのか、未来って明るいの?なんて問題は、自分には意味がない。そう、今は思…

「調理場という戦場」

調理場という戦場 ほぼ日ブックス作者: 斉須政雄出版社/メーカー: 朝日出版社発売日: 2002/07/10メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 1人 クリック: 11回この商品を含むブログ (45件) を見る一気に読み終えた。こういう本は勇気をもらう。仕事でもそうで…

「ダークナイト」は、今年一番の映画であり、わたしやあなたの一番の映画ではない。

「ダークナイト」を見る。 一応説明。「ダークナイト」は「バットマン・ビギンズ」の続編である。悪の蔓延る街を舞台に、マフィアや悪党を相手に法を逸脱した行為で街の秩序を保つ「闇の騎士」バットマンと、法に従い表立って悪を裁く「光の騎士」地方検事ハ…

もとから

もとからそうである人はいない。 もとからそうなる人もいない。精子、卵子から子供になり、大人になり、父や母にもなるが、すべては変化していく。瞬間の立ち位置はそこかもしれないけれど、私はまだ女であるしあり続けるし、あなたを、あなた達を許し続ける…

最期の言葉

赤塚不二夫さんの告別式で、タモリさんが白紙の弔辞を読んだ。 こういう話にはグッとくるものがある。本当にその人のことを思えば、言葉は自然に出てくるものだ。話しておきたいことは多かったかもしれないが、語るべきことはほんの幾つかの言葉で足りるもの…

たまに溢れる関連性。

あれやこれやと妄想すると、小さいことが関連していき、形を作る。それはまだ、物語の形すら取っていないのだけれど、次第に登場人物達が分かり、時代が決まり出して、テーマや暗喩や小道具がそろい出す。それらは統一されたテイストを保ちつつ、どんどんミ…

『溺れる彼女と御手の罪人』

『溺れる彼女と御手の罪人』 時代は1999年。 僕は空っぽの棚だけが残る玩具屋で、その日出所する姉さんを待っていた。 姉さんは憎まれている。母に、この村の女達に。姉さんは忘れたがられている。父に、この村の男達に。 だから、僕が守らなくちゃいけ…

the L word/Lの世界

Lの世界を見る。 DVD第一巻を鑑賞した感想。不安定だ、と思った。 思っていたより、テーマや題材の過激さやエロスに引っ張られすぎず、後半のとあるシーンでの会話がこのストーリーの肝になると分かり、最後まで見ることができた。愛とは、それぞれの違いに…

「この選択が間違っているかどうか」

最近、判断に迷う人を多く見る。 判断に迷った人に、よく、「この選択が間違っているかどうか」を聞かれる。もちろん言葉の通り判断して欲しい場合もあるのだけれど、その多くは、暗に(合ってますよね?)や(あなたの選択に従いたいと思ってます)など、答…