住むに足る価値

 本当に価値がある物って何だろう。
 もっとシリアスな場面で思い付けば良かったのだけれど、私はゆうちょの通帳を見て思ってしまった。なさけなー。買い物し過ぎたなと反省。
 仕事をするということは、その間の自分の時間や思考をお金に変換しているということ。お金が減る、ということは、間接的であるにせよ、私の時間が減る、ということ。
 私の時間ってなんだ? 私が生きていられる時間か。けれど、私はただ息をしたり、ご飯を食べている私でいたいわけじゃない。それだけの為に、時間をかけてはいない。
 私の時間ってのは、たぶん、誰かと一緒にいる、相手との時間だ。相手との関係を続けている間、それが生きている時間だと思う。
 ぼーっと考えていて、自然に浮かんできた答えだから、きっと本心だろう。

 私は今、職場と家が結構離れていて、仕事仲間は比較的職場の近くに住んでいる。だからなのか、なんとなく羨ましい。子どもみたいなことを思うけれど、寂しいからこんなことを思うのではないんです。もし、これから自分がもっと長生きするのならば、「何処に住み続ける?」というのは結構大きな問題だと思う。住み易い町、暮らし易い街。探さないといけないのだ。
 私は、私の大事な人が多く居る場所に住みたい。実家も本籍地も、まぁいろいろあるけれど、私の人生のメインになる街を、見つけなくてはいけない気がする。思い出を作る街へ、引っ越したいと思う。今居る場所は好きだけれど、ここにはもう、思い出があり過ぎる気がするんだ。
 これは多くを望み過ぎているだろうか。まだ、分からない。