色の名前

 友達から貰いました。

色の名前

色の名前

 流石に付き合いも長いだけあって、分かってるなぁ。こういう本が好きです。カラーで写真が多くて、辞書的な知識も詰められてて。眺めてるのが楽しい本ですね。最初に紹介する色が「虹色」だというのも、なんだか良いね。言葉の数だけ色があるし、言葉にできない色が世界には溢れていて。視界に深みが増していきます。
 つくづく、「名前」というのは不思議だなぁと思う……名付けることでそれを切り取って、個別にして、認識できる姿へと変える呪文のようなものだね。それが生きている人のほぼ全てについていて、それをつけた親達が居て、またそれをつけた上の世代がいて。私たちは自分の下の代についてもそうだし、今感じている世界に対しても様々な「名付け」を行って、理解を進めようとしている。願いを名前に込めて、その存在の貴重さを名付け続ける。
 でも色とは、一目で美しいと思えたり、瞬時に感覚で分かるものだ。それも名前と同時に、とても大事なことなんだなぁ。