「世界は気付かない」について。

 このブログに脚本そのものを載せるのは、実は初めて、だったりするのかな?
 いつもは小説風の形式で物語を書いてますが、リアルの生活ではこういう形式で物語を書いています。もちろん、まだ練習の段階ですが。いつも何か課題が一つあって書いているのですが、気まぐれに、たまたま載せても良いかなと思ったのでやってみました。

 読み方がよく分からない人の為に解説。
 最初の「人物」は登場人物のキャスティングだと思ってください。年齢、職業は、物語にあまり関係してきませんが、そういう仕事をしてそうな女の人、男の人という意味だと思ってくれれば。実際にどんな性格で口調で、行動をするのかは、読みながら感じてください。なので、余計な説明は「人物」の部分には載りません。あくまで外見的特徴です。
 ○東中野駅・改札(夜) がいわゆる「柱」というもので、時と場所です。中野がどんな街か分からないなら、あー夜の駅なんだなーくらいに思ってもらえれば。近所の駅をイメージしても良いですし。
 〜している。〜している加奈子。 というのがト書きです。人物の行動を大雑把に説明したものです。ここに書いていなくても、撮影時のカメラワークや、俳優女優さんの演技で細かい仕草が加わります。物語上重要な行動が、主にト書きに書かれます。物語上のトリックや大どんでん返しとかね。今回は、そんなに重要なト書きはありません……主に心理描写という意味でのト書きが多いです。
 名前「〜〜」 が台詞です。変な所で改行してあるのは、書式(原稿用紙)をwebに合わせたからです。文字数に20文字という制限があるので、こんな感じになるのです。読みにくいですが今回はこのままにしてみます。

 ストーリーについては、うーん、解説は良いか。つまらないなら、それはたぶんつまらないからです。物語を通して変化する人物は一応「糸瀬加奈子」となっていますが、彼女を葛藤させる動機も展開も結構こじんまりしたものなので、過度な期待はご遠慮ください、ってやつです。
 背景のテーマに「再会」、加奈子のテーマに「男は信じて欲しい、女は信じさせて欲しい」という考え方に対する関心や葛藤を盛り込みました。そしたらこんなん出ました、というわけです。

 徳永英明さんを流しながら書いてたら、こんな物語になりました。音楽の助けを借りて、もう少し何かが掴めそうな気がします。もっと洗練させられそうです。つまり、まだまだ修行中、というわけです。