思考逃避。
考えてしまうことから、逃避できないものか。
これを読んでいる誰かや、自分の知っている人達は、頭の中の考え事と、どう付き合っているんだろう。
どうしてもどうしても、考えてしまうこととは、どう一緒に暮らしていけばいいのだろう。
特別なことではなくて、かといって気にしなくて済むことでもなくて、
そんないつでも側にあることと、どう一緒に歩いていけば良いのだろう。
何かのため、誰かのために、仕事や人生を費やすことに、何の不満もない。むしろ満足している。
でもそれ以外の時間、それ以外の人生の日々には、居心地の悪さを感じる。
タバコを吸うのも、お酒を呑むのも、本を書くのも読むのも、友達や家族と話すのも、
恋をするのも、愛を感じるのも確かめるのも、子どもを愛するのも祝福するのも、
全ては思考逃避の裏返しで、しかし思考逃避の本当の姿は、何処かで誰かの幸せを増やしていることなのだと、真剣に思う。
矛盾する逃避と幸福の創造、そんな大げさなことはしていないけれど、矛盾していて正しい姿だと、思う。
生まれてしまったのだから、いつかは死ぬ。
でも、生まれてこれたのだから、死ぬまでは生きていられる。
今はまだ逃避でも、いつか一緒に暮らしていけると、今夜は考えることにする。