仕事を探しに新宿。

新宿へ行く。
仕事の面接を受けに行ったのだが、歌舞伎町一番街の前を通って、なんだか懐かしくなった。ロスト・イン・トランスレーション
そういえば大学に入って一人暮らしを始めて、最初に見た映画がロスト・イン・トランスレーションだった。大学の英語の授業で見たので、日本語字幕は無く、リスニングをしながらの映画鑑賞だったけど、すんなりと世界に入れた。
新しい土地での新しい人との出会い、自分の居場所を喪失していくこと、居場所を見つけた喜び、でも最後にはまた分かれていくこと……。言葉がとぎれとぎれしか分からなくても、登場人物達の伝えたい言葉が足りないことくらい、ちゃんと分かった。
誰も知らなくても、何も分からなくても、その状況にいることだけは分かる。自分が今、何かを失っているということは、はっきりと心にある。「無いこと」が分かる時は、「あること」が分かる時と同じくらい、気持ちがあるべき所に修まるようで、安心する。持続しない安心だとは分かっていても、自分に必要なことが分かった気がして、安心する。

受かると良いなぁ……。何かが無いことに、あそこでは気づけそう。
都会や人ごみは苦手だけど、もうちょっと新宿を見てみたい。