一秒の言葉。

「一秒の言葉」 SEIKO
http://www.1byou-no-kotoba.jp/index.html

 相変わらず、この手の広告が大好きだ。
 「本当に時間がかかったもの」の重み。そこに価値を感じる。「一秒の言葉」という詩も、本当に、そうだなぁと思うだけのことなんだけど、新しさなんて無いんだけど、そうだなぁとっても良い言葉だよなぁ「はじめまして」も「ありがとう」も、と感じる。

 私たちの身の回りには、生活に必要なものも、そうでないものも、とてもたくさんある。車にしか乗らない人は、初めて買ったバイクへの思い入れはほとんど無いだろうし、スキーやスノボをやらない人にとって、ゲレンデの眩しさにわくわくする気持ちは分からないと思う。
 そんな知らないもの達も、広告で「あなたの好きなものに似ているんだよ」「あなたに関係しているんだよ」とメッセージを添えられたら、たとえ商品は買わないかもしれない、でも、いつか買ってもいいかな、と自分は思うだろう。
 ものに心が無いかどうかは、自分にかかっている。「きっとある」と思う心が、もの言わぬ「物」達と、心を通わす手段になる。それを少し簡単にしてくれる広告が、自分は大好きだ。
 豊かな人生はまだ、どんなものか分からないが、物の豊かさは、きっとそういう「質」に関係することなのだと思う。