テレビ朝日21世紀新人シナリオ大賞も、そして今年の大賞受賞作も、何かおかしくないか。

 月刊「ドラマ」を読んでいて、今年はどんなのが受賞したのかと読んでみたが、あれはどうなんだ。
 作家性だとか作者の視点だとか、「そういうものに期待します」とかいうコメントで作品が評価されているようだが、どうなんだ。あんなんが大賞でいいのか。何処に価値があるんだ? 何に期待すれば良いんだ? 受賞作の「ゴーストタウンの花」を最後まで読んだ後だから言えるが、正直、今までに読んだ脚本の中で、最低最悪だ。台詞もト書きも展開も物語の要素の扱い方も駄目過ぎだろう。何がどう間違ったらこういう結果になるんだ。
 何より一番嫌なのが、作者が受賞コメントで「こんな作品が大賞取っておかしいと思うあなた、正しい」みたいなことを言っていたことだ。自分の作品、自分で貶してどうすんだ。
 何のために物語を書いているんだ?